お悔みの気持ちを込めた正しいふるまい方

2017年07月24日
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大切な方が亡くなってしまい葬儀に参列することになった場合、悲しい気持ちと突然のことなので慌ててしまいご遺族の方に失礼があってはなりません。気持ちを表すのに最も効果的なのは、やはり視覚的な印象=マナーです。

式場でまず最初に必要とされるマナー、それは受付です。お悔みの言葉を受け付けの方に申し上げて記帳し、ふくさから香典袋を出して渡します。今回はふくさの選び方から入れる金額、包み方をご紹介したいと思います。まず、ふくさは結婚式の際にもご祝儀を包みますが、慶事と弔事では使える色が異なるため注意が必要です。

弔事では紺・深緑・グレー等の寒色系を選びましょう。唯一紫色は、慶弔どちらにも使用可能です。また、包む金額により種類も異なってきます。1~3万円であれば金封、3万円以上は爪付きや台付きのものに包むのが正しいとされています。

次に包み方ですが、金封袱紗は略式の物です。袋状になっており金封を入れやすくなっています。弔事の場合は左側に開いて金封を表書きが読める方向で入れます。右側に開くと慶事となる為、必ず注意して下さい。爪付き・台付き袱紗の場合は、まず広げた状態で裏向きで置き、その上に金封を表書きが読める方向で置きます。

この時、中心よりも右側寄りに置き、右側を中に折り込みます。その後上下を折り込み、最後に左を折り込みます。右側の上下に折り目が出来ている状態で完成です。香典を渡す際には、相手から見て表書きが読めるような向きにし、両手で手渡しします。包んでいた袱紗を台の代わりにして(金封を乗せて)渡します。喪主やご親族の方は何かと忙しく、またご心労を抱えていらっしゃることでしょう。葬儀の際はじっくりとお話ししたり、お悔みの言葉を直接伝えることが出来ない場合も多いです。だからこそマナーを守り、気持ちを込めて手を合わせることが唯一のお悔みの表現方法ではないでしょうか。