浄土宗の築いてきた歴史と教義および葬儀

2018年11月30日
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日本国内に伝達してしばらく仏教は特権階級の人のものとなっていて、一般大衆から遠い場所にありました。しかしながら時代が進行して、貴族政治が終わり始めると、どんな人でも救われる教義が切望されるようになりました。

こうした一般大衆を救い出すために、念仏の教義を行き渡らせようとしたのが法然上人になります。法然上人に関しては、万人を救う宗教は、口称念仏にあるのみという確証を手にして、浄土宗を開宗しています。それから、浄土宗は法然の没後、弟子によって複数の派に分かれています。

今は、知恩院門跡の浄土門主を長としまして、関西や関東のあらゆる所に点在する浄土宗寺院おおよそ七千ケ寺を47教区に区分けし、教義を浸透させるため教化を実施しています。教えについては専修念仏になります。仏に対して帰依し南無阿弥陀仏を唱えれば、必ず浄土へと生まれることが可能というものになります。他力本願の念仏によって、念仏を唱えることを通して阿弥陀仏の本願力によって浄土往生が叶います。観無量寿経に説かれている至誠心、深心、廻向発願心の心が生じれば、阿弥陀仏によって救われ極楽浄土へと往生し、その先で仏へと生まれるとなっています。そうした教義のもと葬儀が行われます。