生前葬という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。生前という言葉の通り、生前に葬儀を行うということになり、喪主は葬儀を行う本人が執り行うことになります。なぜ、生きているうちに葬儀を行うことが注目されているのか、それは大きなメリットがあるからです。
本来、亡くなってしまった場合、当然ながら自分の葬式には口を出すことができません。そのため、自分の生涯のなかで最期を迎えたときにはみんなに別れを告げることができなくなってしまいます。そのため、生きているうちに自分の思ったような葬儀を行い、みんなにお礼を言うというのが生存しているときに葬儀をする意義と言えます。
一般的な葬儀とは異なり、生前葬はイベントのようなものとなっていますので、通常の葬儀ではご法度とされている立食パーティーであったり、カラオケなども行なわれることもあります。自分の葬儀の意向を伝えることができるため、著名人などが行なわれることが多くなっています。
生前葬を行なった場合は、死後は行なわないのかというとそうではなく、大抵の場合は死去後は本来の葬儀を行うというのが一般的となっており、生前の故人の意志を尊重して葬儀が行われることが多く、生前は楽しく、死後はひっそりというパターンが多くみられます。