現代でもまだ珍しい生前葬の特徴と魅力

2021年05月09日
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従来のような一般会葬者が参列する葬儀のほかに、家族葬や一日葬などといった様々なスタイルのお葬式がある現代では「生前葬」と呼ばれるものをおこなうこともあります。これは文字通り、まだ本人が亡くなっていないうちにする葬儀のことです。

主役となる当人が生きているのにおこなう式なので、自分の葬儀に自分が参列するということになります。これは他のスタイルのお葬式では有り得ない、生前葬ならでは特徴と言えるでしょう。一般的には生前葬では、宗教的な儀式はおこなわれません。

僧侶による読経や参列者の焼香、キリスト教の聖書の朗読・祈祷などはしないということです。どちらかというと、お別れの会や本人の偲ぶ会のような雰囲気があるといわれています。好きな音楽をかけたり会場の装飾をしたりするなど、こだわった自分ならではの葬儀をしたいと考える人に向いています。

集まった方に自分でこれまでの付き合いの感謝を伝えることができるので、一般的な葬儀の形ではない方法で区切りをつけたい場合に適しているのかも知れません。とはいえこのスタイルの式はまだそれほど一般に広く浸透しているものではないので、本人の死後にはこれとは別に葬儀をおこなうこともあるようです。